最低賃金の引き上げについて議論してきた厚生労働省の審議会は、今年度の全国平均の時給を引き上げる目安をとりまとめ、時給1002円と、初めて1000円を超えました。

大阪の労働団体は、物価の高騰に対応して最低賃金を1500円以上に引き上げることを求めて座り込みを行いました。

座り込みをしたのは、大阪労連=全大阪労働組合総連合のメンバーおよそ70人です。

最低賃金は、企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、大阪は去年1000円を突破して1023円と、全国平均の961円を上回っています。
28日開かれた厚生労働省の審議会は、今年度、全国平均の時給で41円引き上げるとする目安をとりまとめ、全国の平均で時給1002円と、初めて1000円を超えました。

こうした中、28日は大阪でも最低賃金審議会が開かれ、メンバーは、時給1000円台では、物価が高騰する中で生活ができないとして、「今すぐ大幅引き上げ」と書かれた横断幕を持ち、最低賃金を1500円以上に引き上げることを求めました。

法律関連の労働組合の執行委員で28日、大阪の審議会で意見陳述した山口佐知子さんは「今の最低賃金では奨学金を返すこともできません。一般労働者の賃金を上げてもらわないと日本は回っていかないことを訴えたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230728/2000076135.html