ビッグモーター現役社員
「ここ2~3年くらいは降格ももう慣れていたんで、みんな。私たちもちょっとマヒしていたところがあって、『ああ、また降格か』『また異動か』みたいな感じ」

28日夜、「news zero」の取材に現役社員が語った降格の恐怖。降格によって、年収が数百万円下がることもあるといいます。

ビッグモーター現役社員
「本部の人たち“ロイヤルファミリー”って3人がいるんですけど、この3人がひどかったので、(休みの日も)“ロイヤルファミリー”の方々から、LINEがばんばん飛んでくるので、グループ招待とかもあるので。すぐに返答しないと、参加しないとその時点で“降格”とかもあるので」

「ロイヤルファミリー」とは、兼重宏行・前社長の息子で、辞任した「兼重宏一・前副社長」と「A常務」、「B本部長」の3人のことを指すといいます。

――休みの日はだいたい(連絡が)何件来る?

ビッグモーター現役社員
「1日放置していたら…LINEって通知の数が出るじゃないですか。あれがマックスにいったら、それ以上増えなくなるんですよ。999だったかな、もうそのマックスは達します。すぐ」

1日放置で1000件以上。「ロイヤルファミリー」は、LINEの返事が遅いだけで「降格」のカードを振りかざしてきたといいます。

ビッグモーター現役社員
「この3人の体制になったのが、5~6年前くらい」
「結局、この3人が現場にとにかくひどいプレッシャーをかけて、異動・降格を繰り返し、気に入らない社員とか、意見する社員とか、数字をあげない店長とかは一発降格、一発県外異動、下手したらクビ」

この「ロイヤルファミリー」は、全国の店舗で「環境整備」と呼ばれる清掃や接客の点検を繰り返していたといいます。

ビッグモーター現役社員
「とにかく環境整備が恐怖でした。“ロイヤルファミリー”がまわってきたら絶対誰かが降格になり、誰かが県外に飛ばされ、誰かが退職するって形になる」
「“ロイヤルファミリー”3人が(環境整備に)来る時は、とてもじゃないけど生きた心地がしないくらい」