日本野球機構(NPB)は7月31日、来季から2軍戦にのみ参加する新規球団の公募を締め切り、3団体から応募があったと発表。
BCリーグ栃木を運営するエイジェック、BCリーグ新潟、母体球団を持たず静岡市に本拠地を置く計画の「ハヤテ223(ふじさん)」はいずれもイースタン・リーグへの参加を希望している。
ウエスタンへの参入がないのは誤算で、球界内からはファーム大再編の必要性を叫ぶ声が上がる。

NPBにはイースタン7球団、ウエスタン5球団と偏りがあるうえ、ともに奇数で日程が組みづらい現状を「東に1、西に1」の新規参入で改善する狙いもあったが、
3球団の本拠地は新潟、栃木、静岡でいずれもイースタンを志望。思惑は外れた格好だ。

NPBの安部井寛野球運営本部長は「考えられる形だった。偏るのはそれぞれの球団の考え方があって、希望がある」と理解を示し、
今後の審査と11月22日のオーナー会議での承認に向けて「2球団を選ぶということではなく、これからフラットにみていく」とした。

もっとも、「3団体とも審査が通って、イースタンが10球団になるということは現実的にない」と別のNPB関係者は証言。
「審査を通るのは2球団までだろうし、1球団はウエスタンに回ってもらうことも考えないと」と具体的な打開策を示したが、既存球団からも賛同を得るのは容易ではない。
3団体のどこがウエスタンに回ろうと、福岡県筑後市のソフトバンク2軍や山口県岩国市の広島2軍との間は移動の負担が極めて大きくなるからだ。

ある球団幹部はこうした難題を契機ととらえ、「2球団増えるとしたら4、6、4の3地区制に変えるのは手だ。
移動の負担も減るし、全て偶数になる」と大胆なアイデアを提唱。
これなら西地区は阪神、オリックス、広島、ソフトバンクで遠征距離も短くて済む。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af76985073574113bce605e875601d66b744154c