いま、シンガポールにいます。
この国を南北に縦断する地下鉄を、私は作っています。
本当は、あの頃が恋しいけれど、でも……
今はもう少しだけ、知らないふりをします。
私の作るこの地下鉄も、きっといつか、誰かの青春を乗せるから。