これはノーベル賞か?



https://www.businessinsider.jp/post-272869
緩歩動物(クマムシ)は、極端な環境でも生き延びられるが、2021年の研究で不死身ではないことが証明された。
秒速900m(時速およそ3240km)を超える速度で実験装置から砂袋に向けて射出されると、クマムシでも生き延びられないことがわかった。

ケント大学の研究チームが実施したこの研究では、緩歩動物を弾丸につめこんで、さまざまな速度でライトガスガン(水素やヘリウムなどの軽ガスを使い、物理実験で使う非常に高速な飛翔体を生成する装置)から発射し、その結果として生じる衝突の圧力を生き延びられるか否かを調べた(真空チャンバー内で、約50cm離れた砂袋めがけて射出した)。
この研究の共著者で、現在はクイーン・メアリー大学に所属する宇宙化学者アレハンドラ・トラスパス(Alejandra Traspas)によれば、秒速900m(およそ時速3240km)が限界で、緩歩動物がその後、回復する可能性もあるという。だが、それよりも速くなると生き延びられなかったという(なお、秒速900mというのは、平均的な銃弾よりも速いスピードだ)。
秒速900mより速く射出されると、衝突時に最低1.14GPa(ギガパスカル)の圧力を経験することになる。
「(1.14GPaを超えると)彼らはつぶれてしまう」とトラスパスはサイエンス(Science)誌に話した。