夏休み期間に入っても子どもの動員が伸びない

 夏のトップを走る『君たちはどう生きるか』の興行を掘り下げる。
 公開日(7月14日)から振り返ると、初週末4日間で観客動員135万人、興行収入21.4億円を記録。
宮崎駿監督作『千と千尋の神隠し』(2001年公開/興収316.8億円)の初動4日間を上回り、前作『風立ちぬ』(2013年公開/興収120.2億円)との興収対比で150%を超える好スタートを切った。
 その後、公開10日間で動員232万人/興収36億円、公開17日間で動員数305万人/興収46.9億円と数字を伸ばし、8月7日時点の公開24日間で動員361万人/興収54.8億円。まずは50億円を突破した。

 しかし、数字の伸び率で見ると決して順調ではない。公開直後に夏休み期間に入ることから、本来であれば週を経て数字を伸ばしていかなくてはならないところを、
週末3日間比較で2週目は前週の51%、3週目は同67%、4週目は同69%と数字を落としている。

 大高氏は、夏休み期間に入っても子どもたちや若い世代の動員が伸びない現状を指摘しながら、
「もっとも盛り上がるお盆興行を前にパンフレット発売を発表した。夏にもうひと伸びがある」と期待する。


https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0ef49411b468333948c104a234c6cd1e85c0c9b4