排便頻度少ない→認知症リスク高く 腸内細菌が影響 国立がん研など
https://mainichi.jp/articles/20230807/k00/00m/100/151000c

排便の頻度が少ない人ほど、認知症のリスクが高くなるとの研究結果を、国立がん研究センターなどが4万人余りを追跡した調査からまとめた。

研究チームは今回、認知症の患者に便秘が多いという報告に着目した。

このデータから排便の回数と認知症との関係を分析したところ、週3回未満の男性では、毎日1回排便がある男性より認知症のリスクが約1・8倍高かった。
同じように、女性も約1・3倍高く、排便の頻度が少ない人ほど認知症のリスクが高くなる傾向が見られた。

 便の状態で分析すると、便が硬い人ほど認知症のリスクが高いという結果が得られた。
「特に硬い便」と回答した人では、「普通の便」と答えた人に比べて、男性で約2・2倍、女性で約1・8倍高くなっていた。

 これまでの研究では、腸内細菌を介した腸の働きと認知症との関係を示す報告がある。