一方の宏一氏は、

「小さい頃は、体が弱くてね。ちょっと暗くて、気が弱い感じでした。でも頭は良く、親戚の間では“ビッグを継げるのはこの子しかおらん”と言われていました」

 その子が会社を存続の危機に陥らせているのだから、これまた皮肉な話である。