米シカゴ市内で5日夕方、自宅アパートの前にいた女児が近くに住む男(43)に銃で撃たれて死亡した。男は殺人罪で起訴された。

CNNが8日に入手した法廷文書には、その場にいた女児の父親が被告に体当たりした場面などが記されている。

文書によると、女児はキックスケーターに乗って、移動販売のアイスクリームを買いに行ったところだった。父親はアパートの前で、車に乗った友人らと話していた。

近くで銃声が聞こえたため、父親は女児にキックスケーターをアパートに戻すよう声を掛けた。

女児が入り口に近づいた時、向かい側のアパートから銃を持った被告が出てきた。父親は「何をしている」と叫び、女児に駆け寄ったが、その目の前で被告が銃を構え、女児の頭部を撃った。

父親が被告に体当たりして2人とも地面に倒れた際、銃が暴発して容疑者の目に命中した。

女児は搬送先の病院で死亡が確認された。被告は逮捕され、病院へ運ばれた。

警察が病院で被告の手を調べたところ、銃を発射したことを示す反応が出た。アパートの前で9ミリ口径の拳銃が回収された。

米国は依然、銃暴力の蔓延(まんえん)への対策に取り組んでいる。銃暴力は子どもや10代の若者の死亡原因の1位となっている。