7月下旬に韓国のチームが発見したとされる、常温常圧で電気を通し、しかもエネルギーを失うことのない物質のことだ。室温超伝導体と呼ばれるこの待望の物質が発見された可能性は、その驚異的な特性の証拠となる、物質の塊が部分的に浮き上がる様子を映した動画に後押しされ、瞬く間に広まった。

そして今、その主張は科学的研究によって急速に萎んでいる。LK-99と名付けられたこの物質が超伝導体ではなく、磁石の一種である可能性が高いという証拠が、ここ数日、世界中に散らばる学術研究所からの論文によって積み重ねられている。(発見論文の共著者でウィリアム・アンド・メアリー大学の物理学者、ヒョンタク・キムは電子メールで、他の研究グループが自分たちの結果を再現できないのは、同じ方法でサンプルを開発する「ノウハウ」がないからだろうと反論している)。


https://www.washingtonpost.com/science/2023/08/09/room-temperature-superconductor-lk99-evidence/