勝負どころでまた日本ハムの守りが乱れた。同点で迎えた8回1死一塁で、ソフトバンクが代走に周東を送り込むと、日本ハムバッテリーは周東がスタートした2球目をウエスト。作戦勝ちしたはずだったが、捕手のアリエル・マルティネスが投球を後逸(記録は盗塁)し、直後、三森に決勝打を浴びた。

 マルティネスは続くピンチでもウエストした投球を捕逸し、追加点を献上した。新庄監督は「単純に考えたらキャッチボールですけどね」と苦言。名前にかけたのか、凡ミスを「あり得ない」と断じた。

 マルティネスは試合後、「それに関してはノーコメント」とぶ然。5回に2点適時二塁打を放ち、打では貢献したが、それもかすんでしまった。

 スタメンマスクの伏見が試合途中でベンチへ退いていたことも、結果的には響いた。新庄監督は「伏見君は打撃で詰まりすぎて右手が腫れていた。無理をさせないということで代えた」と説明した。