英、日本への容疑者引き渡し認めず 渋谷区の宝石店強盗事件
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ccec228618e43cddf11d7a66aa3269ac0536d18

東京都渋谷区の宝石店で8年前に起こった強盗事件をめぐり、英国の裁判所は11日、強盗致傷容疑などで国際手配された英国籍の男の引き渡しを認めないとする判決を言い渡した。

 日本に引き渡された場合、男の人権が侵害される恐れがあることを理由に挙げた。

 判決は容疑者3人のうち、ジョー・チャペル容疑者に関するもの。裁判所は「欧州人権条約に違反するリスクがないことを証明できていない」などと指摘した。

 事件は2015年11月、渋谷区神宮前の高級宝石店で発生。客を装った英国籍の男3人が警備員を殴って重傷を負わせ、ショーケースを壊して1億円相当の貴金属を奪った。

 警視庁は事件後に出国した3人に対し、強盗致傷と建造物侵入容疑で逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて手配。日本と英国は犯罪人引き渡し条約を結んでおらず、日本政府が身柄を渡すよう求めていた。