◇英明・香川純平監督

 中盤にリードしてから次の1点がどうしても取れず、後半に響いた。(細かな継投は)打者との相性を考えて起用したが、策に走ってしまった。選手は歴史を塗り替えて、最後は自立してくれた。

 (下村、寿賀が4度ずつマウンドへ。小刻みな)継投はプラン通り。想定よりも交代が多くなった。普段はこんなに頻繁に代えないが、相手が素晴らしい打線なので、針の穴をくぐっていかなければ、まともにいけば勝てないと思っていた。寿賀は打つ方も投げる方も、良くやってくれた。

 下村はもっとストライクゾーンで勝負できる投手だが、今日はボールが先行してしまった。寿賀は下位打線に四球を出していたので、安心感は下村の方があると思った。(同点にされた九回の最初は)あいつ(下村)で勝ってきたので、腹をくくっていきました。

 打つ方はすごく打ってくれた。今思えば、リードしている段階でどっしり構えていれば良かったかもしれないが、どうしても次の1点がほしかった。私自身が甘かった。

 タイブレークは4番の寿賀からだったので、思い切って打たせて勝負しようと思った。(決勝点のスクイズは)可能性があると思っていたが、それまで動きがまったくなかったので……。僕のミスです。選手に申し訳ない。