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笠松競馬場のレースの売り上げは、競馬ブームにわいた91年度が398億円。その後は減少傾向が続いて財政難に陥り、04年末には関係者間で廃止の議論さえ出た。12年度には売り上げが106億円まで落ち込み、近年もコロナ禍や所属騎手らの馬券不正購入問題が発覚し、長期のレース自粛を余儀なくされるなど、厳しい状況が続いた。
 こうした中、オグリ関連のレースは貴重な呼び物に。インターネットによる馬券購入の普及もあり、22年度の売り上げはブーム期を上回る426億円を達成した。競馬場を運営する県地方競馬組合は「オグリは競馬場の一番の宝物。今後も大切にしたい」とさらなる復調に期待する。

たった一頭で笠松を救う馬