塩田(えんでん)は、大量の海水から水分を蒸発させ、塩だけを取り出すために用いられる場所および施設。


塩湖あるいは塩沼や塩鉱といった天然の塩結晶に恵まれない地域では、海水を何らかのエネルギーで加熱して製塩する必要がある。

海水を利用した製塩には、大きく分けて2種類ある。太陽光の熱のみによって塩の結晶を生産する天日採塩法(てんぴさいえんほう)と、海水を何らかの装置で濃縮して鹹水(かんすい)を生成し、それを火で加熱して結晶を得る煎熬採塩法(せんごうさいえんほう)である。前者は後者に比べて効率的な生産方法であるが、地域の降水量が極めて少ない必要がある。

世界の塩の生産量は2008年で2億650万トンといわれており、そのうち天日塩が約36%である。