悲しいなぁ


 前夜、指揮官が「集中力の欠如。がっかりだし、腹が立つ」と唇を震わせて怒ったが、試合前の全体練習の雰囲気は悲壮感もなく、緊張感に欠けているように見えた。

 既に諦めモードになったのか。湿っている打線はモンゴメリーを攻略できず、レンヒーフォの適時打で1点を奪うのが精いっぱい。試合の大勢が決まった9回に2ランが出たが、焼け石に水だった。監督は「タフな投手が続くが、いい投手でも勝たないといけない」。声に力はなかった。

 エンゼルスの逆転プレーオフの切り札としてホワイトソックスから移籍したジオリトは打線の援護なく6回4失点で、エンゼルスに来て早くも3敗目を喫した。

 2週間前にプレーオフ出場に向け、「チャンスはあるし、ワクワクする」と話していた右腕は「ここ2週間は最悪だ。野球はタフなスポーツだ。でもみんなベストを尽くしている。巻き返すために本当に本当にいいプレーをしないといけない」。前を向こうとするコメントがどこかむなしく感じる。エンゼルスは終戦したのか。

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