【北京共同】中国でスパイ摘発などを担う情報機関、国家安全省は15日、共産党の一党支配の地位を守ることが「国の安全の基本」だと強調した。7月末に開設した通信アプリ、微信(ウィーチャット)のアカウントで発表した。同省は最近、スパイを通報するよう奨励するなど国民への情報発信を強化している。

 同省は米欧を念頭に、「敵対勢力」が党を倒す革命を起こす危険性を主張。長年「反動的な言論」を公開していた雲南省の元学校幹部が、16年に「海外の敵対組織と連絡を取り、武器輸入をたくらみ、『決死隊』を募集して政権転覆をもくろんだ」事例を紹介。香港で10年代に起きた複数の抗議も「西側が策動した」と断定した。
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