>>971
人生はいかに細い綱の上を歩いていることか。
体操の元全米女王ドミニク・モセアヌ(18)に、この2年間は人が抱える弱さとやみをのぞきこむ日々だったに違いない。

1998年の秋だった。家を飛び出し、両親から法律上、経済上の独立を求めて裁判所に訴えた。
CM契約など娘の金を両親が浪費している、が理由だった。
父親が少女を学校で追いかけ回すストーカー行為を繰り返し、少女のコーチらを殺す計画を立てていた疑惑まで浮上した。
裁判所は独立を認め、父親に少女から離れるよう命令した。