厳しい暑さの影響で今、深刻化しているのが水不足です。新潟では水田が干上がり、首都圏では「取水制限」の恐れも出ています。

【國本未華気象予報士が解説します 一体なぜ?】

雨が降っている地域、場所の傾向がこの地図でわかりますが、青いところは平年よりも降水量が多くなっている地域。きのうまでの60日間の平年ですが、オレンジや赤色、茶色のところほど、平年よりも雨量が少ない状況になっています。

梅雨の期間、特に末期であまり雨が降らなかったというのも影響したのと、さかのぼること冬の降水量も、実はこの関東北部や新潟の山沿いで少ないところがありました。

冬の積雪による雪解け水が年間を通しての水資源になっていきますので、トータルで見るという必要はあります。

今後、雨がいつ降るのかということですが、あちこちで激しい雨が降っているものの、局地的な雨はダムの水を満たすことは期待できないんです。向こう1週間以上はおそらく期待できなくて、太平洋高気圧が張り出している期間はまとまった雨はないと予想されます。

月末にかけて、むしろ高気圧が強まりそうです。これで暑さも増しますし、水も使いたいような状況にもなってしまいます。