――甲子園の名物監督という意味では、阪口さんは最高齢でしょうね。

馬淵 ますます元気になりよるいうたね。一時は歩くのがしんどそうだったけど。一度、甲子園で「一回は当たりたいですね」って言うたら「君とはやりたくない」って言われたわ。

――常総学院の木内(幸男)さんはちょうど80歳で勇退したんですよね。

馬淵 80歳までやったの! 俺もう70歳で辞めるよ。

――本当ですか。

馬淵 ほんま。あと2年半じゃ。

――それはいつ頃から考えていたんですか?

馬淵 そのつもりでやってる。キャンピングカーで女房と日本一周するのが夢なんよ。キャンピングカーは買うか借りるか、わからんけど、温泉巡りがしたい。秘湯巡りや。明徳の試合を追っかけながら。

――どういう心境の変化があったのですか。

馬淵 若いもんも育ってきてるし、いつまでも俺みたいなもんがおったらあかんやろ。いい時に代わってやらんと。と、思ってるんやけど。わからんよ、その時になってみないと。やめるやめる言うて、やってるかもわからんです。一応、そこが区切りだと思って今はがんばってるけど。

――あと2年半でやっておきたいことはありますか。

馬淵 もう1回、旗を獲るよ。夏でも春でもええから。



馬淵😭