もっとも、この指揮官の発想に郡司本人は驚くばかり。というのも二塁はプロではもちろん、幼少期を含めて一度も試合で守ったことがないからだ。

 17日の本拠地戦前から2日続けて試合前に二塁守備練習を行った本人にその手応えを聞くと「手応え? いやいや、僕には違和感しかない」と苦笑いを浮かべ、複雑な胸中を明かす。

「(二塁は)専門性の高いポジションですから。そこが一番不安です。動きが全然わかんないんで。本当に(二塁)起用はあるんですか。とりあえず一生懸命やるだけですが…」

 現時点では飯山内野守備走塁コーチからグラブを借り「基本的なセカンドの動きを教えてもらっています」と郡司。「ゲッツー入る時はこっちの足からこうしてこうしてとか。小学生が教わるやつです」というレベルだが…。

 果たして本人の思いをよそに、新庄監督は今後を見据え二塁起用に踏み切るのか。周囲は固唾をのんで見守っている。

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