中日は目下、2年連続最下位の危機に直面している。来季も同様の成績なら続投が危ぶまれるはずだが、親会社から立浪監督に厳しい評価は一向に聞こえてこないのが現状だ。

 理由は、今季の観客動員の好調さにあるようだ。中日は8月13日現在で本拠地バンテリンドームの1試合平均の観客数が約30000人のリーグ4位。
1位が阪神の約41000人、2位に巨人が約38000人で続き、3位DeNAの約32000人の後につけている。
不振を極めるチーム成績を考えると、この数字は上出来と言える。

順位が低ければ選手の人件費は低く抑えられ、今オフも“厳冬更改”が予想されている。
推定990万円の細川成也や同1500万円の石川らはさすがにアップしそうだが、もともと年俸が高くないので、出費はたかがしれている。

「京田や阿部など中堅以上の選手を積極的に放出して、
年俸が安い若手に出番を与えることが結果的に選手の人件費抑制につながっている。
これも球団は立浪監督の手腕とみているようだ。低迷しても進退問題に発展しないのは、この辺りにも理由がある」(元中日コーチ)

名古屋の財界に人脈があることもプラスに働いているようだ。
特にバンテリンドームナゴヤの命名権を持つ興和の幹部とは昵懇の仲で、それも立浪監督の強みになっているという。
https://bunshun.jp/articles/-/65145?device=smartphone&page=3