全国有数のコメどころである福島県。矢吹町の田んぼの土を触ってみると、水分がなく乾いた状態です。今の時期、稲穂には身がついて、重さで、頭を垂れているはずなのですが、立ったままの稲ばかり。なかには黒ずんでしまったものもあります。
コメ農家・安田智司さん:「(Q.あと何日で水が来れば立っている稲が傾く)今すぐ欲しいですね。今、水を入れないと、本当に立った状態のまま終わってしまうのかな。刈ってみたら、実がほとんどついてない状態なのかもしれないし、この状態は、ほとんど米としては、成り立たない状態。品質、収量的にも。雷が鳴って、集中豪雨で降ってくれれば、かなり違ってくるんですけど」

田んぼが乾いてしまったのは、供給されるはずの農業用水が完全に止まってしまったからです。

田んぼから20キロあまり西にある羽鳥ダム。5つの市町村に農業用水を供給していましたが、雨不足で貯水率は2割足らずに。18日、供給を止めざるを得ない状況となりました。