日本の社会・文化から生まれる「対人恐怖症」…心を支える小さな工夫
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前回のコラム 『カンニングしていると誤解されるかも…実は日本人に多い「自己視線恐怖」』 は、自分や他人の視線、脇にいる人や物が気になってしまう視線恐怖症がテーマでした。日本人に特に多く、日本の社会環境や文化と関係が深いことを述べました。

 このように、それぞれの国の風習や祭り、あるいは昔からの言い伝えが、ある種の精神疾患の症状の表れ方と結びついている場合、精神医学では「文化依存症候群」「文化結合症候群」と言います。

視線恐怖症も含めた対人恐怖症は、日本における文化依存症候群に含まれていて、海外でも「taijin kyofusho」と表記します。

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文化依存症候群(ぶんかいそんしょうこうぐん、culture-specific syndrome、文化結合症候群とも言う Culture-bound syndrome)とは、
ある地域、民族、文化環境において発生しやすい精神障害の事を指す。例えば、対人恐怖症や腎虚などのさほど特別だと一般に考えられていない障害も、この文化結合症候群である。

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