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唐澤貴洋弁護士を詐称した爆弾テロ予告は、日本現地ですでにあったことが確認された。2016年10月21日、日本の公共放送NHK「ニュースウォッチ9」の報道によると、その年、日本全国の主要都市に137件の爆破予告があり、このうち73件のメール発信者に「唐澤貴洋」と書かれていた。

唐澤弁護士はNHKに「私に対して業務妨害をしているとしか思えない」「どう考えても許される行為ではないと思う」と語った。そして、本人への殺害予告はもちろん、家族の墓地に落書きをされるなど、オフラインでも嫌がらせを受けている様子が映し出された。

唐澤弁護士がサイバーいじめを受けるようになったきっかけは、日本のオンラインコミュニティ「2ch」(「5ch」の前身)ユーザーとの悪縁から始まった。2012年3月、彼は2ch「なんでも実況J掲示板」(なんJ)で悪口や身元詐称の標的になった被害者を弁護することになった。
被害者は特定のユーザーを罵倒するなどの行為を行い、「なんJ」で評判が悪かった状況だった。さらに、唐澤弁護士は加害者を対象に和解金を受け取ったり、告訴をするのではなく、IP公開請求をすることになったが、「なんJ」ユーザーはこれをきっかけに彼を嫌がらせし始めた。

唐澤弁護士を嘲笑することに同調した「なんJ」ユーザーは、彼が通っていた「恒心総合法律事務所」とオウム真理教をパロディ化した「恒心教」を作り、唐沢弁護士を尊師(尊師-オウム真理教の教主である麻原彰晃を呼ぶ言葉)と呼び、彼に対する嫌悪感を助長した。

「なんJ」ユーザーは、唐澤貴洋がプロフィール写真に使用していた似顔絵を活用することもあった。彼の似顔絵に嫌韓フレーズを加えた写真をツイッターを通じてランダムな韓国人ユーザーに拡散した。
そして、唐澤貴洋がトイレに行けずに排便をするという話の映像から、彼を題材にしたホラー映像などが彼を誹謗中傷するために制作された。

唐澤弁護士は8月9日、X(X-Twitterの後身)を通じてこの代表脅迫メール記事に言及し、「私の名前が許可なく利用されているようだ。日本ではこの種の犯罪を取り締まれない場合があり、一部の過激派が犯罪を犯している」と明らかにした。