800万円を泣く泣く工面「地獄です」 我が子のホスト通いに悩む親

2023年8月24日 16時0分 毎日新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/24858613/

25歳の娘が家を出る時、
いつも通りに「いってらっしゃい」と声をかける。
それが、つらくてたまらないと夫婦は言う。
「娘が何をしに行くか、分かっていながら見送るんです。
地獄ですよね……」。
娘は行き先を言わないが、2人は知っている。
収入を得るために働く性風俗店か、
そうでなければホストクラブだ。

「どうも娘が風俗店に…」

 我が子がホストクラブに通い詰め、多額の借金を背負ってしまったと悩む親が増えている。東京・歌舞伎町に事務所を構える公益社団法人「日本駆け込み寺」には今年に入って、50件近い相談が寄せられている。


 「娘から何度も借金の肩代わりを頼まれた」
「どうも娘が風俗店に勤めているようだ」
「そもそもホストクラブがどういうところか分からない」

 前代表で理事の玄秀盛さん(67)は
「これほど相談が絶えないのは明らかに異常」と話す。
新型コロナウイルス禍が始まる前、こうした相談は年に数件だった。

 25歳の娘と向き合う夫婦も7月以降、何度か相談に訪れた。
妻は専業主婦、夫は会社勤めでいずれも50代。東京近郊に住んでいる。
娘が1年半で歌舞伎町のホストクラブにつぎ込んだ金額は1000万円。
夫婦が肩代わりした分だけで800万円を超える。