脅迫性パーソナリティ障害

>強迫性パーソナリティ障害患者では,秩序,完璧主義,ならびに自身および状況のコントロールに対するとらわれが柔軟性,効率,率直さの妨げとなる。自分の活動について柔軟を欠いていて,頑固である患者は,あらゆる物事が特定の方法で行われなければならないと主張する。

>コントロールできている感覚を維持するために,患者は規則,詳細,手順,スケジュール,リストを重視する。その結果として,計画や活動の要点が見失われる。このような患者はミスがないか繰り返し確認し,細部に異常なまでの注意を払おうとする。時間を有効に利用することがなく,最も重要な仕事を最後まで残してしまうことも多い。細部へのとらわれと全てを完璧にこなすことへのとらわれのために,完了が際限なく遅れることがある。患者は自身の行動が同僚に影響を及ぼしていることに気づかない。ある仕事にかかりきりになって,それ以外の生活の側面を全て怠ることもある。

>あらゆることを特定の方法で行おうとするため,仕事を任せたり,他者と一緒に働いたりすることに困難が生じる。他者と一緒に働く場合,患者は仕事をどのようにやるべきかについて詳細なリストを作成し,同僚に別の方法を提案されると動揺することがある。スケジュールに遅れが出ているときでも,他者の手助けを拒否することがある。

>強迫性パーソナリティ障害の患者は,仕事および生産的活動に過度に専心し,その専心は金銭的な必要性を動機としていない。その結果,余暇の活動や人間関係が軽視される。患者はリラックスしたり,友人と出かけたりする時間がないと考えることがあるが,休暇の取得を長く先延ばしにして,結局休暇を取らなかったり,取っても時間を無駄にしないように仕事をもっていかなければならないと感じたりする。友人と過ごすことになっても,その時間は改まって準備された活動(例,スポーツ)に費やされることが多い。趣味やレクリエーション活動は,習得のための計画および勤勉性が必要な重要な課題とみなされ,その目標は熟達となる。

>このような患者は前もって極めて詳細に計画を立て,変更を考えることを望まない。患者の手加減のない柔軟性のなさのために同僚や友人が苛立ちを覚えることがある。


驚くほどこれと一致するんだが