MLB公式のアンソニー・ディコモ記者は「メッツが獲得する可能性が高くなった」と話す。大谷が怪我をする前は、次期契約は6億ドル(約879億円)とも予想されていたとし、「6億ドルをメッツは払う気がなかったと思う。より短期で安い契約であれば、資金力があり勝つことを望んでいるこのチームは間違いなく獲得を検討するだろう」と予測する。

 今季は大型補強を敢行しながら振るわずシーズン途中にマックス・シャーザーやジャスティン・バーランダーという大物投手を放出した。ディコモ記者は「少しだけ将来に目を向けたから」と解説。チームの有望株は2025、2026年には台頭するとし、大谷も「2026年も成績を残せる選手。その時はまだ30代前半だから、除外しないだろう」とも述べた。

 大谷が仮に2度目のトミー・ジョン手術を受けたとしたも、その考えは変わることがないだろうとも強調した。「ショウヘイは投打ともに大きな価値を持っている。歴代最高の打者かもしれない」とし、昨年オフにアーロン・ジャッジがヤンキースと9年総額3億6000万ドル(約527億円)で契約したことに言及した。

「ジャッジが手にした契約を考えたら、投手ではなくても大金を得るだろう」と語る。加えて「いずれ投手として投げることになる彼に対して、どれくらいの価値があるか考えるかだ」と語った。

 メッツの本拠地・シティフィールドに大谷が登場した際、「Sign with the Mets(メッツと契約して)」と“異例のチャント”も起きた。こうした光景に対して「全員が獲得を希望している。異例なこと」と驚く。さらに「メッツ、ヤンキース、ドジャース……どこのスタジアムに行っても同じだ。ショウヘイを獲得できれば、その球団のファンは大満足するだろう」と力を込めた。

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