損保ジャパン白川社長、ビッグモーターの不正認識しつつ取引再開促す…昨年7月の役員会議で

中古車販売大手ビッグモーターによる保険金の不正請求問題を巡り、損害保険ジャパンの白川儀一社長が昨年7月の役員会議で、
いったん停止した取引の再開を促す発言をしていたことがわかった。
ビッグモーターとの関係悪化を懸念したためとみられる。

複数の関係者によると、損保ジャパンの役員会議で、白川氏はビッグモーターで不正が行われていたとの認識を示していた。
役員からは、追加調査を実施する必要性を指摘する意見が出たが、取引が減ることを恐れて早期の再開を求める発言もあった。
ビッグモーターが調査を継続することを前提に、白川氏も取引の再開を促す発言をしたという。

 損保各社とビッグモーターは、持ちつ持たれつといえる関係にあった。損保側が保険契約者に修理工場として紹介し、
ビッグモーターが自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の契約を損保側に割り当てていた。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230829-OYT1T50102/