夏休み最後の週末となった26日午後0時半すぎ。北九州市にあるコストコホールセール北九州倉庫店の駐車場で生後10カ月の中山喜寿生ちゃんが心肺停止の状態で発見され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 目撃した人:「全然、動いてなかったので、私はてっきりお人形さんかと思ったくらい動いてなかった」

 警察によりますと、亡くなった喜寿生ちゃんが家族やその知人など6人で店に来たのは午前10時ごろ。3列シートの2列目、父親のすぐ後ろのチャイルドシートに座っていたといいます。屋外の駐車場に車を止めた後、まず父親と知人女性が店へ向かい、少し遅れて母親と兄弟が店内に入りました。この後、フードコートで合流するまで両親は喜寿生ちゃんの置き去りに気が付きませんでした。

 両親(警察に対し):「どちらかに喜寿生ちゃんがいると思っていた」

 この日の北九州市内の最高気温は32.9℃。喜寿生ちゃんはエンジンが切られて窓も閉められた車内で約2時間半もの間、置き去りにされたとみられています。

 29日に警察署で行われた現場検証では、時間帯や車の方角を再現。午前10時からの2時間半で、車内の温度は約50℃まで上昇したということです。