中国政府は24日、放出開始を受けて日本産水産物の輸入を全面的に停止。同措置について「中国の消費者の健康を守り、輸入食品の安全を確保する」などと説明している。
中国外務省報道官は「日本は全世界に核汚染のリスクを転嫁した」と批判した。
こうした中国当局の発信が、SNS上に広がる「反日ムード」だけでなく、全ての海産物への警戒感も刺激する結果になったのだ。

中国メディアによると、沿海部の江蘇省当局は
「正規ルートで購入した海産物は基本的に国の基準を満たしているので安心して食べることができる」として消費者に過度の心配をしないよう呼び掛けている。

しかし、海鮮市場でエビなどを扱う販売店の女性店員は「来店客は『海産物を食べて本当に大丈夫か?』と聞いてくる。
今はまだマシなはずで今後どうなるのか…」と下を向く。
中国のSNSなどでは、処理水が「放出開始から240日後に中国沿海に到着」するといった真偽不明の情報が出回っており、
水産業者は今後の風評被害の拡大に頭を悩ませている。


中国の消費者「海鮮離れ」 習政権の処理水批判で
https://www.sankei.com/article/20230830-KKB526YFBRMN5F4LY74VDI2EW4/