158キロ―。東京D内がどよめきに満たされた。東洋大・細野が自身の最速を3キロ更新した。「自分の出力が上がっているか、試したかった」。ドラフト上位候補左腕が、異次元の領域へ突入した。

5回からマウンドへ。直球で押した。2者連続で空振り三振に仕留めた後、緒方漣への4球目、高めに外れたが158キロを計測。国内の日本人左腕では3軍戦で160キロを計測した古谷優人(元ソフトバンク)に次ぎ、西武時代の菊池雄星(現ブルージェイズ)、川原弘之(元ソフトバンク)に並ぶ球速。アマ球界最速だ。緒方は「キレが全然違いました」と脱帽。13球中、変化球は1球のみ。打者3人を完全に封じた。

巨人は水野スカウト部長だけでなく、大塚球団副代表、吉村国際部長ら編成幹部が集結して逸材たちをチェック。大塚副代表は「158キロはプロでもなかなかいない。びっくりしたよ」と熱視線を注いだ。高校日本代表を壮行する舞台で“主役”を奪い、ドラ1候補の価値を見せつけた。

(8月28日 U―18壮行試合 大学日本代表 8―0 高校日本代表)



大塚までチェックしに来たってことは細野指名は間違いなさそうやな