1のバッドエンド

生命維持装置の切れた身体を猛毒の酸素が蝕む中、オリマーが目にしたのは、これまで心強い味方だったはずのピクミン達だった。

もはや虫の息のオリマーを、顔色一つ変えずにオニヨンへと運んでいくピクミンたち。
そう、彼らがオリマーに協力的だったのは、友愛の感情ではない。
自分達がこの生態系の頂点に立つために求めていた高い知能を持つリーダー、それがオリマーだっただけの話だったのだ。

死を待つのみとなった今のオリマーなど、ピクミン達にとっては一つのエサという認識でしかなかったのである。

そしてリーダーであった者の亡骸を吸い込んだオニヨンは、一つの芽を吹く。

そのタネから生まれたピクミンは、オリマーと瓜二つの容姿と知能を有していた。