アメリカンフットボール部の部員が違法薬物事件を起こした日本大(日大)が1日、アメリカンフットボール部を再度の無期限活動停止にすると発表した。

 日大は1日付でホームページでお知らせとして「本学アメリカンフットボール部学生寮の閉鎖と再度の無期限活動停止について」としリリースを公開、再度の無期限活動停止にするとしている。
リリースによると、「本学は、アメリカンフットボール部に対して下した無期限活動停止処分を8月10日付で解除しております。解除にあたっては、同部部員全員の潔白をその条件とし、このため全部員に対するヒアリング調査及び部員、保護者の方々との対面並びにオンラインでのミーティングを行った結果、今回の事件は個人の犯罪であると判断しました。このことにより、すべてをアメリカンフットボールにかけ日々精進している部員の権利を守ることができると考え、無期限活動停止を解除した次第です」とこれまでの経緯を説明。その上で「しかしながら、その後、アメリカンフットボール部学生寮で2度目の家宅捜索が行われ、複数の部員が任意で取調べを受けるという事態になっております。このことは、もはや個人の犯罪にとどまるところではなく、大学としての管理監督責任がより厳しく問われている状況です。本学はこのような事態を招いたことを深く反省し、徹底的に調査することといたしましたので、8月31日付で同部生寮を閉鎖し、9月1日より同部を再度、無期限活動停止といたしました」としている。

 続けて「本学としましては、警察の捜査に全面的に協力し、その推移を見守ると共に、十分な薬物対策を講じ、実効ある管理監督体制の構築を検討してまいります」と宣言。「本学の学生、生徒、保護者や卒業生の方々をはじめ、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしておりますことをお詫びすると共に、薬物と無縁であるにもかかわらず、活動を停止しなければならない部員と保護者の皆様に対し活躍の場を提供できないことをお詫び申し上げます」としている。