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日立の技術者から国立大学の教授になった人のお言葉

環境プラントの開発に長年携ってきた自分としては、マテリアルリサイクルは本当に正しいのかどうかを根本から考えてみたいと思った。
まず、直感的に奇異に感ずるのは、廃プラスチックのリサイクルのコスト、即ち引き取り価格が1トンあたり5万円から8万円という事である。

実際は、引き取ってもらうのにお金を払うのだからマイナス8万円ということになる。現在、原油1トンは1万円なのである。
石油化学の原料となるナフサでも1トンが2万円以下なのである。

廃プラスチックにトン当り8万円のコストを掛けて、1万円のものにリサイクルするのに意味があるのか? というのが根本的な疑問であり、環境に携っている人ならば、どうしても答えなければならないことである。
きれいごとで 「プラスチックは貴重な材料だから、リサイクルしましょう」 では、答えになっていないのである。