厚生労働省が発表した人口動態統計(速報値)によると、2023年1~6に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は、前年同期比3.6%・1万3890人減の37万1052人だった。比較可能なデータがある2000年以降で最も少なく、40万人を下回るのは2年連続。

一方、死亡数は2.6%増の79万7716人。死亡数から出生数を引いた自然減は42万6664人で人口減に歯止めがかかっていない。

2022年に生まれた日本人の子どもは77万747人と初めて80万人を割り込み、1899年の統計開始以来の最少を更新した。2023年下半期の出生数が劇的に改善しなければ、通年でも過去最少を更新する可能性が高い。ちなみに、今後の出生数に影響する上半期の婚姻数も7.3%減の24万6332組と、やはりブレーキがかかった状態。

速報は、国内在住の外国人や海外にいる日本人が含まれる。今後公表される確定数は、日本に住む日本人だけが対象で、速報より少なくなる傾向がある。

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