>>387
夢とか文化とか子供たちって言葉で綺麗事言ってれば金もらえるって考えなんかね

https://number.bunshun.jp/articles/-/858864

Jリーグにはスタジアムに関する基準がある。J1で戦うには1万5000人以上、J2では1万人以上を収容できるスタジアムを、確保しなければならない。
同時に、J1は1万席以上、J2は8000席以上の座席を求められる。観客席の3分の1以上は屋根で覆う、大型映像装置(ビジョン)を設置するといった要件もある。

いわぎんスタジアムは、これらすべてを満たすことができていない。
いわてグルージャ盛岡を運営する株式会社いわてアスリートクラブの代表取締役オーナー兼代表取締役社長を務める秋田豊は、「初めて来た人は、『ここでJリーグをやっているのか』と驚くのでは」と切り出した。

スタジアムの基準を満たせていない現在は、例外規定制度によってJリーグで戦うためのライセンスを交付されている。
ただし、例外規定制度には期限がある。スタジアムの整備計画を、来年6月までにJリーグに提出しなければならないのだ。

「改修によって8500人規模を想定し、屋根も整備します。J1は1万5000人収容、J2は1万人収容という条件がありますが、ホームタウンの人口が50万人以下だと条件が緩和される見込みなので、8500人でも問題ないと考えています」

改修費用は設計費を含めて、45億円と試算する。そのうち約20億円は国の補助金で賄い、残りの約25億円をいわてグルージャ盛岡、岩手県、盛岡市の三者が負担することで合意を得たいとする。

「自分たちでお金を集められれば一番いいのですが、なかなかそうもいかないのです。岩手県と盛岡市には、それぞれおよそ8億4千万円を負担していただくことになりますが、3年に分けて予算を取ると2億8000万円になります。
県や市の予算規模を考えても、それならば難しい金額ではないと考えています。我々は企業版ふるさと納税やガバメントクラウドファンディングで、資金を調達できたらと考えています。
再来年完成予定のクラブハウスも、ガバメントクラウドファンディングを使って費用の一部を賄っています」

「グルージャは2022年、岩手県に33億円の経済効果をもたらしました。税収効果は1億円になります。我々がライセンスを失ったら、これが消えてしまう。
子どもたちの夢もなくなってしまう。県や市には、それでいいのですか、という話をしているんです」
「21年はJ3で戦い、1試合平均の観客が1400人弱。22年はJ2で1試合平均が1700人強。今年は8月までの12試合で1300人強。1500人を超えた試合もあります。
アベレージは少しずつ上がってきているけれど、集客の具体策については手詰まり状態なところがある。企業努力はもちろん続けていきますが、岩手県はラグビーが強い印象です。
スタジアムの改修をすることで、観客動員をもうひと伸びさせたいのです」

「スタジアムの収容人数を増やして、グルージャだけが潤えばいいなどとは、まったく考えていないんです。岩手県が発展するために、岩手県からサッカーの火を消さないために、僕らはやっている。
岩手県にいる子どもたちが『ここでプレーしたい』と思える環境を作っていきたい。スタジアムの改修によって、Jリーグで生き残っていきたいんです」