27日午後0時35分ごろ、習志野市東習志野1の市立習志野高校の2階教室で、2年生の男子生徒(16)=千葉市=が同級生の男子生徒(16)=習志野市=の左胸などをナイフのようなもので刺した。同級生は重傷。男子生徒は自転車で逃走。県警が行方を追っていたところ、約6時間後の同日夜、千葉市花見川区内で身柄を確保し、殺人未遂容疑で逮捕した。同市ではタクシーが奪われる強盗事件が発生しており、県警は男子生徒との関連を調べる。

 同級生は左胸に幅約2センチ、深さ7~8センチの刺し傷があり、左手の甲にも長さ約5センチの浅い切り傷があった。搬送先の病院で治療を受けており、重傷なものの命に別条はないという。

 県警や習志野市教委などによると、男子生徒は4時限目の数学の授業中、同級生に後ろから消しゴムを投げ付けられたことに腹を立て、授業終了直後に同級生に切り付けた。凶器は通学かばんから取り出したらしく、数学担当の男性教諭(41)が止めに入ったが、間に合わなかったという。

 男子生徒は凶器を持ったまま、自分の通学用の自転車で逃走。県警が付近を捜索していたところ、27日午後6時40分ごろ、緊急配備中だった捜査員が千葉市花見川区畑町の路上で、歩いていた男子生徒を発見した。男子生徒は「間違いない」と容疑を認めている。