手痛い黒星を喫した。巨人の原辰徳監督(65)が20日に、3―4で敗れた阪神戦(甲子園)を振り返った。

 一進一退の攻防で粘り切れなかった。初回一死三塁から坂本の内野ゴロの間に1点を先制したものの、2回に佐藤輝の適時打で同点、3回には中野の適時打で勝ち越しを許した巨人。それでも1点を追う7回に丸の18号ソロで試合を振り出しに戻せば、代打・梶谷の放った二塁への打球が本塁への野選となり勝ち越しに成功した。

 待望の2桁勝利をかけて先発した山崎伊も6回1失点と好投しただけになんとかリードを守り切りたいところだったが、8回からマウンドに上がった3番手・菊地が二死まで奪いながらノイジーに2点適時打を浴びて逆転を許し、惜敗した。

 これには原監督も「野球はやっぱり3アウトという中でやるわけですから。というところですね」と苦い表情。「うちの中での最善策ですね」と自信をもって送り出した継投策だっただけに、悔しいイニングとなった。

 この日の試合で3位・DeNAが広島に勝利したため、翌21日の同カードで巨人が負けた場合はCS出場の可能性も完全消滅となってしまう。指揮官は「結果としてね、なかなか勝ちを収められないというところですね。明日また強くぶつけて戦っていきたいと思います」と力強い一言を残し、球場を後にした。