妻が検査を受けた病院で長時間待たされたことに対し、電話で執拗に暴言を繰り返したとして、大阪の男性弁護士が業務停止1カ月の懲戒処分を受けました。

大阪弁護士会から業務停止1カ月の懲戒処分を受けたのは、きっかわ法律事務所に所属する高田翔行弁護士(37)です。

弁護士会によると高田弁護士の妻が去年9月、クリニックで検査を受けた際、午後3時半に予約していたものの2時間半ほど待たされ、検査結果の説明が午後9時過ぎになりました。

これに対し高田弁護士は、午後6時前から「なぜこんなに待たせるのか」などとクレームの電話をかけはじめ、あわせて8回、午後11時半過ぎまで、合わせておよそ1時間40分にわたって電話を繰り返しました。

電話では「なんで笑ってんのお前は」と因縁をつけたほか、「あほ」「ばか」と繰り返すなど罵倒し、弁護士であることを明かして損害賠償や検査費用の返還を求めていたということです。

これを受けてクリニック側が去年11月、弁護士会に対して懲戒請求していました。

弁護士会は電話に対応したクリニックの従業員が精神的ダメージを受け、長時間の電話で業務に支障を与えていたと推認できるなどと指摘。

「妻がおよそ2時間半以上、何の説明もなく待たされ切羽詰まった状態に置かれていたことは理解できる」としたものの、弁護士として「品位を失うべき非行」に当たるとして懲戒処分としました。

高田弁護士は事実関係を認め、反省しているということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/705da5dbb3f70ba191191a3f256307186c5f48fe