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こんな深夜ならワイの書いた痛い小説なんぞ見られんやろ

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1それでも動く名無し
垢版 |
2023/09/23(土) 04:32:47.13ID:K4SKNiTF0
ここにリゼ皇女との出会いと感謝を書きたいと思い立った。それが此の文筆の唯一の動機であり、そして、それをある日また、この動画に戻ってくるならその時の自分がどう感じるのか。まだリゼ皇女を片に思いふけっているのか。いまの自分がどれだけ愛していたかを記す、備忘録としてもこれを残す。自分がどれだけ一方に思い焦れたか、それがいかに愚かしくまた純粋だったかを記し、どれだけ自身が画面におぼれ、君により笑い、君により泣き、君によりうつむき、君により歩き、君により生きたかを。あの頃の自分を画面に投影するために、そして欲張りだが、リゼ皇女に一読でもされれば、この文は晴れて空に昇華される。と思う。

 ヘルエスタ王国に忠誠と信愛を以て。にじさんじライバー、にじさんじリスナー、にじさんじにかかわる方々へ。そしてヘルエスタ王国第2皇女 リゼ・ヘルエスタ様へ 捧ぐ。
2それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:33:22.95ID:K4SKNiTF0
 充電切れのスマホは、黒い画面に白色のLEDの光を反射し、キーボードはWordに空白を入力し続けていた。自分はレポートの途中で寝落ちしていた。ガタッと目が覚めてすぐスマホを見る。あくびと伸びをして、スマホの電源ボタンを押すが、黒い画面のままだ。「電池切れか…」呟きながらケーブルを探し端子を挿すと、白いリンゴが映る。それから電池のマークが映る。それからPCの画面を見ると真っ白い画面が映っていた。マジか。ホイールを上に回すと「であるから」の文言から空白の行が始まっていた。はぁ。とため息をついて席を立つ。スマホも使用できないためコーヒーを入れることにした。お湯が沸いたら粉が入ったマグカップに注ぎ、スティックシュガーを2本入れる。コポコポと湯気が立ち、薫りが立つ。カーテンを開けると日光が入ってきた。


 卒論の期限まであと20日。心身ともに限界だった。卒論だけは絶対に完成させないといけない。これがおわらないと自分の将来やら希望やら内定やら。とにかく資料も何十枚書いたことか。しかしそれでも書けること、書けないこと。まだわかっていないこと。まとめないといけないコトが次々にあふれてくる。研究も特にさぼったりしたわけでもない。というか半年以上前から研究に心血注いできた。ただ、全然進まない。正確には進んではいるがゴールが見えない無限の沼を進んでいるようだ。その結果、期限から半年、3ヶ月、20日前と。今日の今までレポートを書いている。これ以上の改善を求めるのはやめた。妥協と締め切りですり減った精神で、あとはいかに研究結果に結びつけるか、もしくはいかに教授を言いくるめるか、としか考えなくなっていた。その最後のあがきを今書いている。コーヒーをすすり、甘苦い風味が口に広がる。眠気とコーヒーの風味、そこにやわい陽光がさす。その情景にふわりと過去が思い出された。
3それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:33:40.20ID:K4SKNiTF0
 トーストとコーヒーを口に放り込み、6:00の汽笛とともに駅にかけ込み、ダッシュで改札を抜ける。高校で初めての定期試験の徹夜を張り切りすぎて、まさか、試験本番の日に遅刻が確定しかけた高校生がいた。もう動き出した列車で息を切らしていると、遅いぞ。と声がする。向き直ると友人が二人。アカイとシュウがいた。
 アカイのほうはモテる。そして小中とサッカーをやっていたくせに弓道部に入った。それは女子目当てか単に人気だからか。いつもかっこいい服だのかっこいい顔だのしている。もちろん高身長もついてくる。
 シュウは卑屈な男だ。何かと難癖付ける。この前も趣味のイヤホンを自慢したら、それが勉強の効率を上げるのか、意味あるのかと屁理屈ばかり言ってくる。まあ自慢した自分も悪いが。だがスポーツだけはできる。アカイと昔からの馴染みでサッカー部に入っており、高校でも続けるらしい。中学では全国手前までチームを引っ張って行ったとか行かなかったとか。自慢じゃないが二人とも良い友人だ。
4それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:33:58.04ID:K4SKNiTF0
 いつもなら駄弁りながら、いつの間にか夢の中で降りる駅まで運んでくれる電車。しかし今日は夢では勉強できないと悟ったのか、皆、教科書だの参考書だの開く。僕も1/fでゆらぎながら単語帳を開いた。少しして、アカイがしゃべる。「LINEみた?あれやばいよな〜」と。LINEって、あれかとスマホを手に確認した。
 僕は高校でスマホデビューした。というかそれまでインターネットの環境がない、ザ・昭和な環境を過ごしてきた。そのためスマホには初期アプリとLINE、Youtube、それと無料ゲームが入っていた。あの頃の僕は暇な時間は質の悪い無料ゲーム、休日はYoutube、授業中もこっそりゲームと、今の自分からしたら狂気の行動をとっていた。そんなおかしな人間でもLINEのクラスグループには入っていた。まあ同じクラスのアカイが誘ってくれた。アカイはそのグループでおきた女子と男子との喧嘩の話だろう。自分も既読したが、どうやら勉強、勉強いう女子達がしつこくグループで会話し、その通知でウイイレに集中できないと試験前日なのにプッツンしたアホがいた。それで沸騰しそのアホが勝手に抜けたという。僕は、あれか〜。と興味なさげに相槌を打ち、シュウはあのアホか。と知り合いに心当たりがあるといった具合だ。アカイは「仲良くしたら良いのにねー。あと勉強すりゃあ…」とか女子に味方してるようなことを言い、シュウは「アホなんて相手にすんな。いいやつだけど。」と他人事だ。自分はふぅん。と単語帳に相打ちを打った。
5それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:34:24.17ID:K4SKNiTF0
 初夏らしい涼やかな風にあおられ校門を通るとアカイはらしくないため息をついた。そんなに不安かよ。と煽るとアカイは「いやあ、全然勉強してねぇし」と弱気だった。
 教室に入るといつもと空気が違った。初めての定期試験、さらに前日の件。しかも席が出席番号順になっており、おはようを言う友達が遠方へ行っていた。しかもアカイは一番前だ。
 今日ぐらいは静かに陰キャを極めよう。覚悟を決めて席に着く。と後ろから呼びかけられた。「なあ。やしきず、知ってる?」…マジでわからなかった。混乱して、え?と聞き直すと。「やしきず、きずくだよ。ほら、にじさんじの…」。ああそういうのが近年の若者の間で流行ってるのか。そうか。と。「あ、あぁ。どういうもの?」めっちゃキョドる。そいつから返ってきたのは、「ん?いやぁ、Youtubeで…」といきなり感が否めないがそいつは僕を仲間かなんかと勘違いしているらしかった。


 そのあとは声が耳を流れて出て行ってしまったためぼぅっとしてると、「それいいよねぇ!ほらドーラ様が…」とそいつの隣の女子が話しかけてきた。
 今思えば、その女子は、ほんひまだったのかもしれないほどテンションがバカ高かった。そのまま二人は盛り上がり、自分はうんうんと首を縦に振り、相槌を打ちながら、気が付いたら机と正面で向き合っていた。マジか…陰キャラ弱キャラの自分は表情を変えずに悲しむ。にしても周りはなぜかピキッと静寂が支配している。ただ気になるのは、背中越しに聞こえてくる、わけのわからんことで盛り上がる二人の小声。まさかティーンでナウい話題に置いて行かれるとは…スマホすら持っているのに。とショックと雑念がふっと沸いたが、それはテストの後にしようと入れ替えた。
6それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:34:42.62ID:K4SKNiTF0
 昼休みになった瞬間、僕はあのメンバー達に声をかけた。「クソゲー同好会」彼らに聞こうと。しかし、「なにそれ。まあしらんけど。」奴らは何も知らなかった。むしろあの無料ゲームの球が床を突き破るゲームしかしていなかった。聞いてくるのはいつも「ステージいくつ言った?俺35000まで言ったわ。」と言う。ちなみに僕が49000台まで突入していることを伝えるとなぜか目の奥の闘志を燃やしていた。とりあえずアカイに聞くか。と結局下校まで、にじさじは忘れていた。帰りの電車で早速聞いてみた。「にじなんちゃらの…、なんちゃらがいてー」脳も体もボロボロになっていて、おぼろげな記憶を伝えてみた。すると、アカイからは「なんそれ」の四文字が返ってきた。まさか、アカイすら知らないなんて。自分はその時時代の最先端なのではと勘ぐった。しかしテストの疲労から脳が限界になり、その後の電車では泥のように眠ったままだった。
7それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:35:00.14ID:K4SKNiTF0
 そんなこともあったなぁ、と耽っていたら、スマホの充電が終わっていた。電源をつけるとすぐLINEの通知が10件たまる。そこには研究グループから一通、「一週間後にゼミで最終模擬学会をやる」と。それに対し仲間が「りょ」自分も「うい」と返し、またパソコンと向き合う。もちろん卒研学会はWord資料、わかりやすく図示するPowerPoint、そして読み上げるセリフ原稿。この三点セットが必須だ。現在はPowerPointは8割、Wordは9割、セリフ原稿は0.4%が完成している。当然、模擬学会では、全部10割。いや、それ以上の出来栄えでなければならない。ただセリフ原稿はWordとPowerPointが終わらなければ形にはならないため、とりあえずはWordから仕上げる。もちろん白紙では卒研は通らない。やり直しボタンをクリックしながら、また一つ大きなため息をついた。
 そしてこういう時は、大体、いや近頃は毎日、イヤホンを耳に突っ込み、リゼ様の「Hand in Hand」から爆音で流す。これさえ聞けば、脳がすぐ集中モードに入る。さらにリゼるる、リゼアンのコラボ曲、歌枠まで流せばもう手が止まることはない、全身が止まらぬ永久機関となるのだ。それだけ自分はあの曲たちに救われた。今はさすがに配信は見なくはなっても、歌だけは残り続けるものがあった。それだけ今の自分がある理由だった。


 けれども、まだYoutubeも詳しく知らない、あの日々の自分はどうだったんだろうか。疑問を片隅に追いやり作業を続けた。もっと若いころだ。ぼやっとした記憶を思い出す。それはぼやっとした断片の集合だ。
8それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:35:16.66ID:GbCtYfXY0
>>191
風紀委員の方が良い
9それでも動く名無し
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2023/09/23(土) 04:35:20.82ID:lms7M3vl0
>>239
話題作とは思うけどギャラがえらいことににしたのかな
> 特殊な星回りでどちらも繊細
10それでも動く名無し
垢版 |
2023/09/23(土) 04:35:24.24ID:Qpr93wSG0
前輪より前方にあるらしいぞ、30年くらいは
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