立浪竜2年目の観客動員数が注目を集めている。球団史上初となる2年連続最下位が現実味を帯びているにもかかわらず、ホームゲーム1試合あたりの入場者数は「3万人超」。今季の入場者数は中日が最後に優勝した2011年を上回ることが確実となっているのだ。

 中日は22日までの主催69試合で「207万5005人」を動員。残り3試合のチケット売り上げも好調で、最終的な入場者数は217万人以上となりそう。これは落合監督のもと球団史上初のリーグ2連覇を成し遂げた11年の「214万6406人」を上回る数字だ。

 11年といえば前年までの7年間でリーグ優勝を3度、日本一を1度達成した落合監督がシーズン終盤の9月22日に突如、退任することが発表されたシーズン。当時の中日は首位・ヤクルトと4・5ゲーム差の2位だったが、ここからチームは16勝7敗3分けと猛スパートをかけて逆転V。指揮官として4度目のリーグVを果たしたにもかかわらず、落合監督はチームを去ることになった。

「あの頃の中日は勝つのが当たり前になっていて、優勝争いをしていてもドームに来る人は増えなかった」(地元放送関係者)と話すように、観客動員が伸び悩んだことが、落合監督の事実上の解任につながったと言われていた。

 2連覇達成の〝オレ流ラストVイヤー〟とは対照的に、今季の中日は3年連続Bクラスが決まった後も客足は好調。16日の広島戦からホームゲームは3試合連続フルハウスで24、25日の阪神戦、今季最終戦となる10月3日の巨人戦もバンテリンドームは大入り確実な状況となっている。

 関係者の間では「クライマックスシリーズ(CS)出場がかかれば、ドームはもっとパンパンになる」という声も上がっているだけに、立浪監督3年目の来季こそは優勝争いでファンの期待に応えたいところだ。

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