普通に審判次第でバントとみなされて三振や

過去にも同じようなことがあった。1972年夏の甲子園大会に「ファウル打ちの名手」と話題になっていた選手が出場した。その選手が最初の打席で2球ファウルを打つと、球審の郷司(ごうし)裕(ひろし)が「もっとフォロースイングしないと、バントとみなす」と注意した。

 このやりとりをきっかけに議論が進み、高校野球特別規則に次の項目ができた。「自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある」