大谷翔平投手が所属するエンゼルスは24日（日本時間）、左手首痛で離脱中のマイク・トラウト外野手を10日間の負傷者リスト（IL）から60日間のそれに移行したと発表。複数の地元メディアは同選手が今季中の復帰を断念したと伝えた。

　トラウトは7月3日のパドレス戦でファウルを打った際に左手首を痛めて途中交代。検査の結果、左有鉤骨骨折が判明し、手術を受けた。7月末から素振りを開始し、8月22日のレッズ戦で復帰したが、再び、患部を悪化させて同25日から15日間のIL入り。その後は今季中にフィールドに戻る可能性を示していたが、シーズン8試合を残して来季を見据える決断をした。

　トラウトは19年から30年まで12年4億2650万ドル（約631億2000万円）の契約を結んでおり、5年目の今季の年俸は3545万ドル（約52億5000万円）。しかし、出場は82試合にとどまり、打率・263、出塁率・367、長打率・490、OPS・858はいずれもフルシーズンでは自己ワーストとなった。MVP3回の主砲としては18本塁打、44打点も物足りない数字だった。21年も右足の故障で36試合しか出場しておらず、最近はけがに泣かされている。

　エンゼルスは左すね打撲で離脱中のアンソニー・レンドン内野手も今季中の復帰を断念したばかり。同内野手は7月4日のパドレス戦で自打球を左すね付近に受けて途中交代。球宴期間中に完治すると見られていたが、球宴明けの同14日に今季3度目となるIL入りが決定した。

　同内野手は19年オフに7年2億4500万ドル（約363億3000万円）で合意。1年目の20年はコロナ禍による短縮シーズンで60試合のうち52試合に出場したが、162試合制に戻った21年以降は長期離脱が続き、58試合（21年）、47試合（22年）の出場にとどまり、チーム最高年俸3800万ドル（約56億3000万円）の今季もメジャー11年で自己最少の43試合の出場で打率・236、2本塁打、22打点。

　ナショナルズ時代の19年は146試合、打率・319、34本塁打、メジャー最多126打点を記録した強打の三塁打。しかし、21年以降の3シーズンは計148試合（平均49試合）で29本塁打（同9・6本）、80打点（同26・7打点）と精彩を欠いている。

　エンゼルスは年俸トップ2のトラウト、レンドンのほか、同3位の年俸3000万ドル（約44億4000万円）の大谷も8月23日に右肘じん帯を損傷し、9月4日には右脇腹を痛めてシーズン復帰を諦めている。

　チームはこの日、ムスタカスの戦列復帰を発表する一方で先発左腕のアンダーソンとベテラン内野手のクロンのIL入りを発表。メジャー最多の16人が離脱している。

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