魚の肝は何でも食ったらいかんのやで

有毒種 ハタ科のイシナギがとくに有名。その他、サメ類、マグロ類などの大型魚も有毒である。
有毒部位 肝臓。肉は美味で食用になる。
中毒発生状況 最近10年間(2006年-2015年)で3件(患者数26人)発生している。
中毒症状 中毒症状はビタミンA過剰症。食後30分から12時間で発症し、激しい頭痛、発熱、吐き気、
嘔吐、顔面の浮腫がみられ、下痢、腹痛を伴うこともある。2日目ごろから顔面や頭部の皮膚の剥離が始まる。
回復には20~30日を要する。
毒成分 ビタミンA。イシナギの肝臓中のビタミンA含量は10-20万IU/g
(IUとは国際単位のことで、1 IUは0.3 μgのビタミンAに相当)程度で、ヒトに対する中毒量は100万IU以上と推定。