【巨人】まとまらないから繋がらない打線、空回ったデーブ式プラン…2年連続Bクラスの原因探る「打撃編」

 異変が起こったのは、8月下旬だった。大久保博元打撃チーフコーチの進言により、ベンチで選手にデータを提供するスコアラーが急きょ変更された。独自の打撃理論に自信を持つ大久保コーチと、データを基に対策を考えるスコアラーは、シーズン当初から打順や狙い球など意見が合わないことが度々あった。手を取り合うはずの打撃部門のトップとサポートするスコアラーの“対立”が、シーズンが佳境を迎えた時期に顕在化。一枚岩になりきれないチームを象徴する出来事だった。

 勝負どころだった9月12日からの阪神3連戦(甲子園)。相手の先発は久しぶりの対戦だったが、ベンチ裏のホワイトボードに書かれた対策は、春先と全く同じ内容だったという。ある選手は「(大久保コーチは)投手が同じだからと言っていましたけど、半年前とは相手だって変化しているのに、同じ対策なのはどうなんですかね」と疑問視した。阪神と広島の上位2チームに21もの借金を抱えたのは、決して偶然ではない。

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