「SNSや選手、OBの間で話題になった『近藤の62球』ですよ。実はこの一件には後日談があるんです」(同前)

 8月25日のDeNA戦。6点ビハインドの9回に登板したのは、この日2年ぶりに一軍昇格したばかりの左腕・近藤廉(25)。まだプロ3試合目の若手が一軍マウンドに上がったが、連打を浴び、味方のエラーもあり、8安打5四死球10失点の大炎上。苦しそうに投げる左腕に対し、立浪監督は座って腕組みしたまま動かない。「晒し者」となった近藤の精神的なダメージが懸念され、DeNAファンからもアウトを取る度に拍手が送られる異様な状況に。結局、1回を投げ終わるのに62球を要し、立浪監督は9回表の終了後即ベンチ裏へ消えていった。

近藤は以降、一軍に昇格することなくシーズンを終えたが、晒し投げ翌日にある騒動が起きていたという。

「翌日、近藤は二軍のナゴヤ球場に合流。前夜にあんなことがあり、意気消沈とした様子でしたがチームメイトからも“気にするな”と声をかけられて練習に参加したと言います。しかし、練習が始まるや、近藤は“外野ポール間走200本”の罰走をすることになったのです」(同前)