金本知憲元監督が就任した16年にドラフト1位で入団した高山は、阪神ファンの「希望の光」だった。
明大で1年から外野の定位置をつかみ、東京六大学リーグ通算最多の131安打をマークしたバットコントロールのうまさは本物だった。
1年目に134試合出場で打率.275、8本塁打、65打点をマーク。
猛打賞13回は長嶋茂雄(巨人終身名誉監督)が1958年に記録した14回に次ぐ当時の新人選手歴代2位で、新人王を受賞した。

 明るい未来が嘱望されていたが、2年目以降は輝きが失われていく。持ち味の打撃で試行錯誤を繰り返し、出場機会が減少。

高山は今後NPBで現役続行の意向があることが報じられている。
他球団の編成部は「打撃センスに関しては天才的。近年は一軍で結果を残していないが、環境を変えることで輝きを取り戻す可能性はある。
30歳とまだまだ老け込む年ではないですしね。獲得に興味を示す球団があるかもしれない」と語る。