イスラエル軍が3度目退避通告 大規模地上戦の準備進む―目標はハマス「完全破壊」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023101500153&g=int

イスラエル軍は15日、X(旧ツイッター)への投稿などを通じ、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの北部全域の住民に対し、ガザ南部に退避するよう改めて呼び掛けた。通告は3度目だが、北部で暮らす約110万人の多くはなお応じておらず、イスラエルが本格的な地上侵攻に踏み切れば民間人に多数の犠牲が出る事態が懸念される。<下へ続く>

 イスラエル軍は14日の声明で「大規模な地上作戦に重点を置いて、次の段階に向けた準備を強化している」と警告した。イスラエル紙ハーレツは、軍がガザ市中心部まで進出しようとしていると報じた。ガザ住民に対する退避通告は13日以降、2度にわたり更新され、最新の期限は「15日午後1時(日本時間同7時)」となっている。

 ハーレツによると、作戦の詳細については、まだ最終決断は下されていないという。ただ、軍報道官は作戦目標に関し「ハマスの統治、軍事能力を完全に破壊することだ」と強調した。