インフルエンザウイルスは、新型コロナウイルスの流行による感染症予防対策の効果もあり、2020年以降の3シーズンで警戒レベルに達するような大きな流行はありませんでした。

厚生労働省は毎年9月上旬の第36週から新シーズンのインフルエンザの発生状況を公表しています。今シーズン(2023-24年)は第41週(10月9~15日)の時点で患者報告数が、すでに全国で24万3064人に達しているのです。

日本感染症学会も「今までに例を見ない状況」として、インフルエンザワクチンの積極的な接種を強く推奨しています。

「インフルエンザは例年、気温や湿度が低下する12~4月に流行し、1月末~3月上旬にピークを迎えます。
ところが今年はすでに夏ごろから散発的に患者が報告され、2023-24年シーズン第41週までの患者数はすでに、昨年同期の450倍にもなっています。爆発的流行年と言われた2019-20年と比べても、すでに10倍近く多い状況です。